「江戸城天守再建築城シンポジウム2025」に、日本のビジネス界をけん引するキーパーソンが大集結。400人の盛況で終える!
2025年12月14日に開催された「江戸城天守再建築城シンポジウム2025」(東京/明治大学 リバティホール)。江戸城天守の再建築城をめざし、世論喚起をおこなう一般社団法人IKIZAMA(イキザマ)の2025年を締めくくる催しをレポートします。
▼江戸のメモリアルデーに400人が集結

赤穂四十七士が吉良邸へ討ち入った「忠臣蔵の日」として江戸の歴史に刻まれる12.14。そんなメモリアルデーに行われた「江戸城天守再建築城シンポジウム2025」は、ビッグ・プロジェクトの門出にふさわしい催しになった。
あいにくの雨天だったが、約400名の来賓はじめ参加者で座席が埋め尽くされ、予定どおり13時にスタート。迫力あるオープニング動画のあと、実行委員長・吉田賢二(IKIZAMA理事)が登壇。緊張気味の面持ながら、力強く開会宣言をして幕を開けた。

主催者挨拶の壇上に立ったのは、IKIZAMA副代表・渡部麗。ご来場者への感謝の言葉のあと「我々、IKIZAMAは“東京の江戸城を見たい”という少年のような思いで設立された団体です。代表の鈴木が大きな志を立て、身を削りながらこのシンポジウムの日を迎えることができました」と挨拶。

司会の2人、久保井朝美 氏(気象予報士・フリーアナウンサー)と筒井絵理奈 氏(声優・戦国武将子孫の会)が壇上に。



まず、来賓代表の埜本修 氏(一般財団法人 R-INE財団歴史文化まちづくり研究所代表理事)が、ご挨拶に登壇。国宝犬山城を擁しながら、「20年ほど前までシャッター通りだった城下町」に賑わいを取り戻すための活動に取り組んできた埜本氏。犬山スイーツガーデンや新しく設けた茶室など、地域住民、行政が一体となって過去最多の70万人近い年間入場者数(2025年)を記録した犬山を例に挙げ、力強いエールを送った。

続いて、来賓代表の工藤孝宏 氏(髙松建設株式会社 代表取締役 髙松孝年名代 専務取締役)からのご挨拶。高松建設は2005年、経営危機に瀕した「世界最古(578年)の企業(旧)金剛組をグループ会社として招き、その存続に尽力」したことで記憶に新しい。その結果、同社には今も7名の棟梁(宮大工)が在籍し、全国各地の寺社仏閣の修繕や新築に携わっている。伝統技術の保存と現代技術の融合を実践する同社のバックアップは、江戸城天守再建を進めるうえで不可欠。大きな期待感が会場に拡がる。

▼第1部 「歴史大国、日本の未来」対談
13時半から始まった第1部のテーマは「歴史大国、日本の未来」。IKIZAMA代表理事・鈴木智博が登壇し、藤岡俊雄 氏(一般社団法人 経営実践研究会代表理事 会長)をゲストに迎えての対談を行なった。



「事業」を通じての社会課題の解決に取り組む藤岡氏。本業を通じた社会課題解決をめざす「地域企業」を育成し、共感資本による社会構築を目指し活動されている。
まず、鈴木代表は「江戸城再建をめざすにあたって、私たちはどういう世界を目指すのか。それを理解してから活動しないと、単に『天守を建てる建てない』という小さな話になってしまう。その理解を深めるためにも、この日本という国、その世界観、日本人の特性について理解を深める必要があります。日本のあらゆる地域を通じた社会構造、日本全体の歴史にも精通される藤岡さんは江戸城天守再建プロジェクトの理念を共有できる方」と対談の経緯を説明。

藤岡氏は「江戸城天守の再建を実現するには、ただ建物を建てるだけでなく、日本の再建に取り組むという、『上位』の意志を持たなくてはなりません。日本にとっての江戸城は、そのシンボルになる存在」と提言。

また日本人の本質は、欧米人にはない『情』の民族であるということ、欧米にはない『覚』や『恥』という感覚を持っているということを強みにすべき。そのうえで「鈴木さんの思いに共鳴し合った人たちが集まることで実現への機運が高まっていく。日本社会の再建という命題は、個ではなく全体の活動で、今を生きる一人ひとりが担うべき責任。みんなで取り組まなければ」と話した。
これに対し鈴木代表は「江戸城天守再建の話を進めていくと、法律がこうだからできない、専門家の先生や政治家がこう言うからできないとか、そういった『既成概念』に突き当たります。ただ、できないと思っている人の目線に立てば、それは単に既成概念に縛られているからなんです。僕はできると思っているからやる、このがんじがらめの世界観そのものを再構築したい」
藤岡氏「私は事業というのは生きるに値する社会をつくる営みである。そう定義しているのです。目標を達することで得られる満足感、達成感はもちろん、そして利益を追求することよりも大切なことが生きるに値する社会づくり。それこそが上位の思想であり、その根本。もっといえば、いま自分が生きている町があるのは、過去にそうやって頑張ってきた人たちのおかげ。それで今がある、生きていられる。江戸城はその象徴的なもので、それを再認識させるための大きなシンボルとなるでしょう」
鈴木代表「徳川家康公が築き上げた江戸時代の泰平の価値観が今の日本につながっていると思うんですよね。明治維新や昭和の戦争があり、長らく欧米の創った土俵の中で勝負してきて、日本が壊され、忘れられてしまったところが多い。でも皆さん、世界中が日本みたいな国になったらいいなって思いませんか? 戦争もなくなるんじゃないかなとか。東京に、もし江戸城天守が再建できれば年間500万人が訪れる試算があります。10年で5000万人、100年で5億人ですね。世界中の人が、一瞬でもっと深い日本人の精神と文化に触れる場になる。これが文化財の力なんです。法隆寺は1400年前の姿が、ほとんどそのまま我々に語り掛けている。ここでエンジンをかけて、私達の世代も文化財を残していけるように舵を切りたいんです」
藤岡氏「歴史的な建造物の文化財、城とは何百年もここにあり続けた、また、あり続ける。日本人としてのアイデンティティを受け継いでいくための共通資本です。何十階建てのビルやマンションに、皆さんはそうした『何か』を感じられるでしょうか? もちろん、働いたり住んだりするうえで便利な空間であり、今の最先端技術で生まれるものですが、それができるのは先人の努力のおかげです。単に便利さを享受するのではなく、これからの土台作りに自分自身も参加していく。それが歴史をつくるということだと思います」
現在を生きる世代の責任として、未来に向けた意義ある事業に取り組み、次世代が共有できる文化的価値の創造。過去への敬意、現代を生きる人々の責任と、そして日本の記憶を再構築するプロジェクト……。その思いが会場の方々に共有された。

▼第2部「江戸城天守再建のロードマップ」
休憩を挟んでの第2部は、再び渡部副代表理事が登壇。IKIZAMAが策定する「江戸城天守再建のロードマップ」を概説した。「いつ建つの?この後何をすれば良いの?」という問いに対する明確な答えを10年計画として提示した。

フェーズ1(2026~2027年)
社会的土台づくり、広報活動の拡大、ソーシャルプロモーションの拡大展開構築など。いっそうの活動の周知により、 1年間で組織の基礎を確立。
フェーズ2(2028~2030年)
これを最も重要な3年間と位置付ける。具体的には、活動全体の統括管理、国や研究機関への働きかけを強化。法規制への対応を進め、天守の存在価値を社会レベルで向上できるよう、確立するための思想づくりを実態化する。人づくり、組織づくりにも一層の仕組みを整える。
フェーズ3(2031-2034年)
再建にあたっての設計と施工の準備に入る。その事業のための公益財団法人の設立、建築許認可の取得。事業管理・運営計画の策定。プロモーションの拡大と社会的支持の獲得をそれまで以上に拡大する。
フェーズ4(2035年)
天守完成。運用フェーズへ移行し、日本再生の本格展開をはかる。経済効果の創出、観光産業の活性化、世界への情報発信。若手人材の育成により「日本」をテーマとした新産業で、日本の元気回復に取り組む。
「長期的(10~15年)ビジョンですが、2030年までに基本的な枠組みを固めなければなりません。IKIZAMAは来年から突っ走ります。皆さま。援軍よろしくお願いいたします!」と締めくくった。

▼第3部「パネルディスカッション」
続いての第3部は、4人のパネリストによるディスカッション。3つのテーマを通じて、江戸城天守再建の多面的な価値を考え、議論する内容だった。

◆登壇者【パネリスト】は以下の4名。
川邊健太郎 氏(LINEヤフー株式会社代表取締役会長)
福武英明 氏(公益財団法人 福武財団理事長、株式会社ベネッセホールディングス取締役会長)
鈴木智博(一般社団法人 IKIZAMA代表理事)
司会:岡田大士郎 氏(元スクウェア・エニックス米国法人社長、株式会社HLD Lab代表取締役)
◆テーマ1「江戸城天守の文化とアート」
司会を務められたのは岡田大士郎 氏。『ファイナルファンタジー』や『ドラゴンクエスト』など日本を代表するゲームのシリーズ作品を制作するスクウェア・エニックスほか、複数の法人で理事や顧問を務め、幅広い活動を展開。その多角的な視点から三者それぞれの知識、見解に基づいたメッセージを引き出されていた。

まず、直島(なおしま/香川県)をはじめ、瀬戸内海の島々を世界的なアート拠点へと発展させるなど、教育・文化・観光の融合をテーマに新たな価値創造に取り組まれる福武英明 氏が「パリはルーブル美術館、イギリスに大英博物館など、世界を代表する都市には国の威信をかけたような象徴的な建物がありますが、東京にはない」とコメント。

長く「アートの島」、直島の象徴となっている「南瓜」(かぼちゃ)のオブジェクト(デザイン:草間彌生氏/1994年)を引き合いに「機能は持たないが、言語化できないような価値を追求したものが長く人々に愛され、保全されている。古民家をリノベーションしてアートギャラリーにした『家プロジェクト』も評価されている。江戸城天守は、まさに西洋の都市の象徴にも匹敵し、そうなれるポテンシャルを秘めていると思います」とも述べた。
続いては、情報社会や都市空間に精通し、経済界を代表する立場から川邊健太郎 氏がコメント。GoogleのAI 「Gemini」に江戸城天守再建について訊いてみたところ「江戸城の天守は三回建て直されていて、もし今再建するとなると350億円ほどかかる。現代でいう20階建てのビルに相当し、大きさは国会議事堂より少し小さいぐらいの規模。徳川の権威を象徴する重厚さを持った建物である」と回答が得られたという。

「東京の新しいランドマークのイメージ。こういったアート・イメージが大切なので、デジタルツイン(サイバー空間上に双子/ツインのように高精度で再現する技術)や、ヘッドセットによるVR(仮想空間)で共有することも賛同者を増やせるのでは。その場合、リアルな建造物をデジタル化するのが通常の流れですが、江戸城天守の場合は逆にバーチャルから始めて、それを共有し、議論を深めていける」と語った。
鈴木代表は「日本の象徴たるものが何かと考えたときには、普遍的な価値を持つ歴史的建造物である必要があるなと。着物、茶道など、今も数百年前から続いている日本の伝統文化があるなかで、主に中心点である殿様をみて研鑽されてきた。今は中心点を失っていることで、価値が四散し、世界観が伝わりにくくなっている。また、近年、和食などの日本文化が見直されているように、木造建築などの伝統技術をどうやって継承したか。この技術の裏にある精神性はどうかというところを世界が評価しようという動きがようやく出てきた」と話した。

◇テーマ2「江戸城天守にみる建築・技術」

鈴木代表「江戸城天守再建を計画するうえで、リアルな先行モデルが大洲城(愛媛県)です。この天守が木造4階で再建された。もう20年以上経つのですが、まだ木の香りもするし、ぬくもりを感じます。本来なら建築基準法で木造では認められない規模ですが、行政が適用除外を認めて、それをクリアして建てられた経緯があるので、これらを参考にしつつ江戸城天守も再建をめざしたい」と口火を切った。
福武氏「一つの建築物が街をガラッと変える。これは、世界中に例があります。シドニーのオペラハウス(国立歌劇場)やビルバオのグッゲンハイム美術館など。街を変える力があるのと同時にやっぱり共通してるのは、とんでもない大反対運動が起きることです(笑)。江戸城天守に関しても相当反対が出ると思うんですけど、色々な意見を聞きすぎても進まない。皆が、「良い」と言う場合は大したものができないと思うんです。2020東京オリンピックのときの新国立競技場の建て替え時の迷走などが例ですね。尖ったもの、本当に芸術文化施設を作るのであれば、ずっとファイティングポーズを取り続ける人が必要かなと思います」
川邊氏「それこそ大阪万博が猛反対にあいながら結果的には大成功だった。現地で何がインパクトあったかというと、大屋根リング(デザイン:藤本壮介氏/約7割は日本産のスギとヒノキ)でしたよね。見た目のインパクトもすごいし、一周してるだけですごく楽しかったです。日本は木造建築がすごいっていうイメージを世界の人にも改めて印象付けました。ですから江戸城天守再建も木造でやりきってほしいですね」
岡田氏「私もゲームメーカーで3000人のクリエイターと仕事をさせていただいた経験がありますが、天才型の人たちが技術を追求してこだわって、もの作りをする。私が大事にしていたのは、組織をつくるというより『場』をつくるということでした。年齢も立場もさまざまな多くのアーティストたちがその場に参加できて、尖った意見を出し合う。この感覚っていうのも城づくりにおいて考えていくべきかなと思います」
鈴木「世界は18世紀から20世紀に渡って、とにかく科学技術が発展して災害、自然破壊が生み出され、貧困も食糧問題も出てきた。ただ一方で人間だって馬鹿ではない。だから今後は必ず修正する方へ進むに違いない。最も考えないといけないのは、再び自然と共生するということです。自然と一緒に生きてきた時代の方が長いのだから、一瞬ブレたけれども、やがて世界は自然との共生に戻っていく。日本は木の文化です、木造は持続可能な建造物で自然と共生してきた。この最終到達点が江戸城天守なのです」
岡田「14,000年続いた縄文時代。戦争もなく、仲良しクラブを形成していた。自然を崇め、自然と共生していた我々日本人の祖先。そのDNAは、今の私たちに受け継がれ、どこかに宿しているはずですね」
◆テーマ3「江戸城天守再建と経済・観光」
最後のテーマは、川邊氏から投げかけられた問いに始まった。

「江戸城跡は東京の一番の中心ですから、ここに超一級の建物が建てば、これは観光資源としてはもう間違いなく、抜群の経済効果がありますよね。その元手が350億円なら、あっという間に回収できるでしょう。ただ、私としてはそれが税金だとおそらく反対も出てくると思いますし、明暦の大火(1657年)で焼けた三代目の天守(寛永度天守)を復興する前に、保科正之が再建をとりやめて、被災した城下の人々の救済を優先した。僕は再建そのものより、その精神のほうが優先されるべきなんじゃないか」というもの。資金の調達法も含め、再建計画を進めるうえでの命題といえそうだ。
これを受けるかたちで、鈴木代表は「軍事拠点の再興よりも街の再建を優先したという江戸幕府、保科正之の決断。これは世界中の歴史をみても稀有な例ですよね。ただ、実は幕府はすぐに天守台の再建に着手し、加賀藩の前田綱紀によって現在の皇居に残る巨大な石垣が完成しました。実際には再建を試みていて『当分の間、延期する』と言っただけで『天守を建てない』といったのではなかったのです」
天守再建論はその後もつづき、約半世紀後の享保年間(1712年)に新井白石が再建を提言するなど、計画が持ち上がったが、将軍の死去や財政難で実現せず、天守台だけが残った。つまりいまだ再建半ばという見方もできると鈴木代表は経緯を述べた。また、このような歴史的経緯は、最新の研究結果が出てきたことで解決していることが多いが、まだまだ周知されていないのも事実と語った。
川邊氏「私もビジネスの観点からいえばJust Do It!(やるべき)だと強く思っています。資金については、大阪城が市民の寄付で再建(鉄骨鉄筋コンクリート造)されたように、そういうムーブメントがこの時代に作れるか、SNSなども活用して、ビジネスベースに乗せていく。それに加え、先ほど言った精神性、それをどう伝えていくかが課題になると思います」
福武氏「作ること自体が目的化され始めると観光キャッスルみたいになってしまうという危惧はありますよね。たとえば、先ほど出た大洲城もそうですし、石川県金沢市の『鈴木大拙館』(仏教学者・鈴木大拙への理解を深め、思索の場とすることを目的に、金沢市が2011年開設)など、次の世代にどういうメッセージを残していくのかっていうのは重要なテーマだと思います」
鈴木代表「これまで僕は日本全国、何十もの自治体を回って、まちづくりに協力してきたんですが、毎回お世話になるのが地元の歴史学者、郷土史家なんです。地元の資料で最も参考にさせていただくのですが、その方々は普段は数百円程度で見学ツアーやガイドをされているという方ばかりです。一生でようやく3冊ぐらい書籍を出せる程度で、タダ働きみたいな境遇の方が多い。江戸城天守再建後の運用の試算では年間200億円が残ることになります。これを財源に、何にどう使うのかまでしっかりと踏み込んで計画しないといけません。僕はもしそういった財源が使えるなら、資本主義では評価されないが、日本の未来のために必要な事をやっている方を評価し、救いの手を差し伸べたい、それを実現する活動も今後はしていきたい」
川邊「江戸城の天守台、いまも見られますよね。私も何度か見たことありますけど、ものすごい巨大な舞台でそれだけでも観光資源になっている、その上に天守が本当に建つとしたらそれはドキドキ、ワクワクするし、私としてはなぜそれが何百年たって再建されたのか。その精神性まで踏み込んで大事にしながら、引き続き協力していければと思いました」
福武「ここにいらっしゃる皆さんも、まだ本当にできるのだろうか、と半信半疑だと思います。それは僕も含めてですけど、やっぱり鈴木さんと話していると、本当にできるんじゃないのかなという思いになってきますね(笑)。もしできることになったら、この場にいる皆さんは歴史の目撃者になると思います。このプロジェクトを知ったのは僕も1年前ぐらいで、まだなかなか世間には知られていないと思うので、まず知ってもらうってことが大事だと思います。皆さん、周りの方々に面白おかしく伝えていただけたらどんどん広がっていくと思いますので、ぜひ宜しくお願いします」
岡田氏「作るのが目的ではなく、作ることによって生み出される価値。日本人の精神の循環。それぞれの地域で活動されている郷土史家、職人の方々。日本各地には埋もれてますよね。私も金の鉱脈がたくさんあるように感じます。技術的な問題点、課題はたくさんあると思います。それを一つずつ乗り越えながら乗り越えるためには皆さんの方のご協力を得て、これを次世代の組織とも言われる“DAO”(ダオ)と、うまく組み合わせをしながら運用されていく未来像が想像できます。今後も応援させていただければ嬉しく思います」

シンポジウムの後、堀江貴文氏(SNSグループ株式会社 ファウンダー)の応援登壇がおこなわれた。会場の熱意、なお覚めやらず閉会式へ移った。
最後に司会者の筒井絵里奈さんが、鈴木代表によるメッセージ「400年後の東京―。国際カンファレンスが開催される、その背景には400年前に再建された江戸城が佇んでいる。世界中の来賓が、息をのみ込む。 ああ、この国は自然と共生し、3000年近くも存在してきた世界最古の国。皇室をいただき、世界でいちばん長い歴史を誇る国家として、人類の奇跡として、この国は存在し続けたのだ・・・。この世界観をみんなで作っていきましょう」と読み上げ、閉幕。
「江戸城天守が本当に観られるんだという気分になってきた」
「一所懸命に頑張っているスタッフを見て感動した。夢のあるプロジェクトなので応援したいです」
「人に敷かれたレールの上を歩くのではなく、自分で敷いたレールの上を歩かないといけないんだなと考えさせられました。引き続き応援していきます」
「みんなすごい。本気で後押ししようという熱気に満ちていました」
「建物をつくる話ではなく、日本の在り方を、もう一度問い直すプロジェクトなんだと初めて実感できました」
何人か、参加者に感想を聴いた。表情も語り口もさまざまだが、どこか充足感に満ち、爽やかな余韻を感じながらの言葉が印象的だった。
(取材・文/上永哲矢 撮影/畠中和久)
